
そして術後四週間が経過し、三回目の通院日。
もう、すっかりボルタレンは飲まなくなっていたし、時々痔ろう穴が痛むことは
あっても肛門が痛むことはなくなっていたので、あたりまえのように痛み止めなしで
出かけた。
今日から嫁さんは水曜日に用事ができたので、初めて一人で車を運転し、病院へ
向かった。
受け付け。今日もそれほど込んではいない。
程なく、診察室に呼ばれる。
診察ポーズで待っていると先生登場。いつものように挨拶を済ませる。
「おー、随分直ってるなぁ。・・・えっ?まだ、えーと?」
「術後四週間です。」
「あ、四週間か。でも1ヶ月経ってないのに、随分早いなぁ。」
とのやりとり。
俺は、経過すこぶる順調のようだ。
「じゃぁ、診察します。」
今日も、触診があるのは覚悟していた。
が!
指の突っ込み具合がいつもと違う。いつもより、さらに奥へ、さらに力を
こめて触診しているようだ。
痛い!めちゃくちゃ痛い!(痛い度:60)
指を抜かれて、金属だか、ガラスだか。(痛い度:50)
そして、何故か今日は三回目、今度は指。いつもより、奥へ、力をこめて。
痔ろうの腸側の穴を探るようにぐいぐいと。(痛い度:65)
やっと触診終了。パットをあてテープで止めながら、
「今は、パット当てますけど、もう、普段はあてなくて良いですよ。」
と言われる。あまりに痛かったので、まともな返事ができなかった。
「じゃぁ、今度は二週間後に見せてください。」
診察室を出ても、久しぶりにまともに歩けない。
待合室の円座に座る。
(帰り、運転できるかなぁ。)心配になる。
でも、やはり、さすがに経過順調なだけあって、少し待って会計を済ませる
頃には回復していた。
家に帰り着き、トイレでパットを剥がずと、肛門と痔ろう穴の個所に久々に
血が付いている。
(これじゃ、ナプキンあてないわけにいかないな。)
ということで、いつもどおりナプキンをあて、午後、会社に行った。
