11.術後四日−入院六日目(4月2日)

 

三日ぶりに検温の7時まで寝ていた。

夕べから飲み出した下剤のせいで少し便意を感じる。朝食後、はっきりとした 便意になり、トイレに行く。

相変わらず肛門の痛みで気張ることができないが、ほんの少し力を入れただけで 少量の便が出る。排便自身はそれほど痛みは感じないが、肛門の便を出そうと力を 入れる事が物凄く痛い。痛みのせいで吐き気を感じる程だ。
残便感を強く感じるが、これ以上は頑張れないので、水量弱のウォシュレットで 洗い、トイレを出る。
とにかく、下剤を飲んでるとはいえ、術後まともな自然排便があったので気分が 少し楽になった。

9時過ぎに入浴。その後の点滴。日課の点滴も今日で終了。左腕が針の穴だらけ になったが、明日から点滴が無いのがうれしい。

昼食後に下剤、そして便意。朝の繰り返し。少量の排便、痛み、残便感。
とにかくトイレで苦しむので、1回のトイレ時間が長い。15分くらいは入っている。

それが嫁さんの見舞いの時も続いた。嫁さんがおやつにプリンを持ってきてくれたが それを食うなりトイレ。少量の排便、痛み、残便感。少し話しをするなり、また便意。 ガス、痛み、残便感。
「悪い、悪い。」
で、続きを話していると、便意。
「ちょっと、トイレ。」
少量の排便、痛み、残便感。
へろへろになって、出てきて、少しおしゃべり。
・・・とにかくこの日嫁さんは、俺と喋っているより、待っている時間の方が長かった。

そのうち、夕方の検診時間となり、嫁さんは帰っていった。

夕食後、下剤。便意。トイレ。少量の排便、痛み、残便感。
排便自身はそれほど痛くないとは言え、やはり、痛い。便がやわらかいのでいいが、 これほど回数があって、傷に悪くないのだろうか?今日は少しずつ5回ほど便が出た。 明日、先生に聞いてみよう。

就寝前は、ボルタレンが聞いていることもあり、殆ど痛みを感じないで眠りに就いた。