
朝の四時に痛みで目覚めた。ボルタレンを飲み、トイレへ。なんとなく便意を感じる
が、気張ることが全くできない。痛くて肛門に力を入れることができない。これで
どうやって便をするんだろう?
トイレで悶絶するが、便が出る気配無く、そのまま検温の時間となった。つまり
四時起き。
今日から入浴開始となる。ゆうべの看護婦さん曰く、
「お風呂では必ず湯船に入ってできるだけ肛門をお湯にさらして下さい。
血行が良くなるので治療の一環です。肛門は石鹸をつけてよく洗ってね。」
「石鹸つけるんですか!?」
「そう、清潔にしなきゃいけませんから。」
石鹸をつけて肛門を洗う?この痛い肛門を?うそ−!?
・・・
どうやら、嘘のようだった。
今朝の看護婦さん曰く、
「お風呂の入り方は、聞きました?」
「あ。昨日。」
「できるだけ湯船でお尻を広げてね。」
「はい。」
「当分は傷に石鹸を付けずに、お湯洗いだけにして下さい。」
「え?石鹸で洗うんじゃないんですか?」
「石鹸はものすごくしみるので、まだ使わないで下さい。」
・・・
言いたかないが、結構、看護婦さんによって言うことがばらばらだ。
(後日、他にもこういう事があった。)
退院後Webで、他の人の闘病記をチェックすると、やはり石鹸は術後1ヶ月くらい
使わないものらしい。
朝食を済ませ、9時過ぎに風呂へ。でも3つしかない風呂は結構埋まっていて、
なかなか入れない。10時頃、やっと入れた。二日ぶりの風呂は気持ちよく
洗い場の椅子もとりあえず座ることができた。湯船でも湯が肛門にしみると
いうこともなく、治療の一環として風呂が良い、と言うことが実感できる。
湯船の中で、術後初めて自分の肛門を指で触ってみた。
「ん!?」
術前にあった場所に肛門がない!もっと奥の方になってる。それに、肛門が
かちかちに硬くなってる。これには非常に驚いた。
風呂から上がりさっぱりしたら、明け方の痛みが嘘のようになくなっていた。
で、程なく本日の点滴。また左腕に針を刺された。
そして昼飯。毎回メニューは野菜中心で品数も多く、おいしい。退院しても
こういう食事を心がけたい。って、嫁さん次第だけど。
痛みは相変わらずだ。ボルタレンが4時間ほどで切れ、痛む。薬を飲めば
楽になる。しかし、夕方の先生の診察では、
「痛み止めは6時間以上あけてね。」
と言われる。うぅーん。
結構、頻繁に喫煙所で煙草を吸っていたら、残り本数がわずかになって
しまった。今日は嫁さんは夕方まで来れないので、残り数本をもたせなければ
ならない。さすがに病院内に煙草の販売機はない。
夕方5時を回って残り本数2本になったとき、嫁さんにS.O.S.のメールを出した。
「煙草買って、早く来てくれー!」
嫁さん、子供は、俺の夕食が終わった6時過ぎにやってきた。
今日は少しデイルームの方へ出てみた。昨日、病院で買った円座に座り、子供と
嫁さんは夕飯にコンビニおにぎりを食べる。
「おまえさぁ、俺の方は、今日、30品目は食ってるぞ。」
小言を言ってみる。
面会時間が午後8時までなので、程なく家族は帰っていった。
食事を始めて丸二日。今日一日、便通が無かったことから、軽い下剤を処方された。
これで、明日には出るか?
下剤を飲み、10時ごろ寝た。
