
朝7時、検温で起こされるまでぐっすり眠った。
夜中に痛みで起きることもなく、目覚めた後も、肛門の痛みは感じなかった。
昨日手術をしたばかりなのに、なんでこんな調子いいの?
起き抜けに喫煙所へ。一人しか入れないスペースに空気清浄機が置いてある。
丸椅子の上に、ドーナツ上のいわゆる円座が置いてある。座ってみる。平気だ。
煙草を吸いながら、結構楽に行けるかな、と思った。(甘かった)
排尿の為、トイレに。
術後しばらくは、小便も様式トイレに座り行う。そしてウォシュレットで傷を
洗い、パットを交換する。パットは、10cm四方のコットンをガーゼで包んだ
もの。術後出血が激しい時は、多めに当て、頻繁に交換する必要がある。
ウォシュレットは最弱の水量でおっかなびっくり傷に当てる。紙は水分を吸収
させるためにそっと当てるだけ。パット三枚をテープで止め、お尻に挟み込むように
する。このとき、トイレで痔ろうの術後、つまり肛門ではなく、お尻に空いた
術後の穴を触ってしまった。痛みは無かったんだけど、結構びっくりした。
直径1.5cmくらいの穴が・・・切り取り穴が空いていた。
「でけぇ穴。」
8時。ほぼ2日半ぶりの食事。
手術翌日から全くの普通食。術後は食事制限がないとのこと。
内臓疾患の病院ではないので、塩味はしっかり付いている。久しぶりの食事なので
塩辛く感じるくらいだ。でも、明日にでもこれが便として出てくると思うと、少し
恐怖を感じる。
痔の手術は、後を縫わない。切りっぱだ。後は自然に傷が治るのを待つ。
術後は便が傷のある所を通るわけで、痛くないわけがない。
早い人なら術後1日目から水溶便が出るらしいが、そんな心配は後でしよう。
結構がっついて10分も掛からずに朝食を終わらせてしまった。
薬が切れると、痛みがやって来る。速攻でボルタレンを飲む。
今日はまだ、入浴ができない。
午前中に点滴を1本。この点滴は抗生剤と止血剤入りらしい。また左腕の側部
血管に針を刺される。看護婦さんによってこの針刺しが痛かったり、そうでも
無かったりする。
ボルタレンが4時間位しか効かない。痛み出すと、相当痛い。なので、4時間おきに
ボルタレンを飲む。
そうこうするうちに、すぐに昼の12時になった。昼食の時間だ。
殆どベッドから動かずに4時間でつぎの食事なので、あまりお腹がすかない。
でも、しっかり食べる。こりゃ、退院の時は太ってるかな?
午後2時半頃、嫁さんと娘二人が見舞いに来た。
薬の効いている時間なので結構元気に出迎えることができた。とは言っても、まだこっちは
起きてデイルームに行く程、元気ではない。ベッドの周りに嫁さんと娘二人。周りの人の
迷惑にならないように、静かにしろと言っても、小さな子供(9歳と5歳)には限界がある。
2時間ほどで帰ってもらった。明日は、嫁さん昼間に遠方からこちらに里帰りしている
友人宅に行くので、見舞いは夕方以降になるとのこと。
夕方、1階に降りて先生の診察。
診察ポーズで先生を待つ。先生が来る。傷を見る。パットを貼る。終了。
診察後しばらくして夕飯。三食しっかり食べる。そして痛み止め。痛いときは
とにかく痛い。痛み止めを飲んでも痛い。う〜けつ痛ぇ。それでも定期的にトイレに
行き、傷を洗い、パットを交換する。交換するパットには結構な血が付いている。
痛みに関して、俺は思い違いをしていた。
痔ろうの手術は大変。->なので、痔ろうの大きな穴が痛い。
そうなるだろうと思っていたけど、実際に痛いのは肛門。痔ろうの穴はお尻のそんなに
神経の集中していないところなので、実際、何も感じていない。
それに反し肛門は神経が集中しているので、半端じゃなく痛い。
痛みに耐えながら10時前に寝た。
