
手術をして一週間。
とにかく昨日から傷がしみる。すげぇしみる。
排便自体は、下剤の助けを借りてやわらかく、苦労はしない反面、回数が
やたらと多い。5〜7回も排便がある。
数日前、隣のベッドのじぃさんさんが退院して、空きだったけど、
10時過ぎに、隣のベッドに新入りさんが入ってきた。看護婦さんとの
やり取りが聞こえる。今から2時間かけてあの不味い下剤2リットルを
飲むらしい。自分が入院した時のことを思い出す。
この頃、戦友さんは、便秘に悩まされていたようだ。俺のように毎食後の
弱い下剤が処方されていないらしい。
喫煙所での会話。
俺:「どうですか?」
戦:「便が出なくて。」
俺:「そうですか。大変ですね。僕は傷に水が凄くしみます。」
戦:「昨日は、座薬を二回入れられました。」
!!、座薬二回!想像しただけで、めっちゃ痛い。その後、戦友さんも俺と
同じ毎食後の下剤が処方させたそうな。
ところで、疑問があった。
痔ろうの手術というのは、肛門付近の患部から、お尻の膿みの道をごっそり
くりぬき、そのまま放置し、傷が治るのを待つというもの。
排便時、便がそのくりぬいたほうへ入り込み穴を通過することは無いのか?
事実、他のWebの闘病記では、傷の方へ入り込み、傷から少量の便が出ること
があると、書いてある。その場合、傷は必ず腸側のほうから塞がるのか?
そうでないと、出口方向が先に傷が塞がった場合、便が体の中に残るではないか。
でも、俺は術後、傷を便が通ったことがないように思う。
その疑問を、診察時に先生にぶつけてみた。
「それはね、非常にいい質問。
傷は、両方から塞がっていきます。中の傷に便が入り込むことはあるけど、
そうならないように切るのがテクニックで、穴が小さいと逆に圧力が掛かって
便が入りやすくなる。で、この図のこの部分から大きく切り取っていって・・・」
と、先生が壁の腸内図、痔の症例図を見ながら説明を始めてくれた。
が、よく分からない。
「・・・ということね。」
「あ、はい、ありがとうございます。」
「分かった?」
「え〜、大丈夫だということが分かりました。」
今日の診察で、大きな軟膏を処方してもらった。気休めだけど。
また、退院日は、4/7(あさって)に決定した。
「会社はいつから行く気なの。」
「一応最低二週間のお休みで考えていましたから、来週の月曜から・・・って
無理ですかね。」
「月曜!ん〜ん、術後二週間経ってないしねぇ、休み休みなら働けるかも
知れないけど、ぎりぎりだね。本当は三週間ほしい。」
「分かりました。」
俺も、あと一週間で座りっぱなしの仕事ができると思えない。
診察後、会社に電話して上司に連絡。
「ゆっくり直しなさい。」
と言ってもらった。
不在の間の俺の仕事を引き継いだ部下の方はやはりニュアンスが違って、
「い、一日も早く、出てきてください。首が回りません。」
と言われた。でも、無理なもんは無理。けつ痛い。
まだ、便とガスの状態で、薬を飲んでいても痛む時がある。本当にあさって
退院できるのか?
