第八回 腑に落ちない小学校教師の指導

上の娘(小学校四年生)の歯並びが悪く、最近、歯科矯正器具を作りました。

最近の矯正器具は昔と違って取り外しができて、前歯に金属が目立って見える ということがありません。
取り外しが効くので、食事中や運動中は外してケースに入れ、歯を磨いて 器具をまた付けるということを、娘は行っています。

先日、5時間目が体育の日の給食時間に器具を外し、食後歯磨きをしたら 着替えの時間となり、矯正器具をケースに入れ机の上に置きっぱなしにして いたら、体育の授業後、ケースごと無くなった、という事件が起きました。

娘に色々聞いてみたら、最近の小学校では教室の真中にカーテンを引き、 男女別々に着替えるそうです。そして、娘の机は、男子の着替える側に あるそうです。

「じゃ、それって、男子の誰かが持っていたんじゃねぇか。」
憶測ですが、そう思いました。

その日、クラスの教師指導のもとみんなで捜索を行ったが、出てこなかったと。

私が帰宅後、家内に言って、担任の教師に電話を掛けさせ、以下の内容を教師に 伝えました。

・矯正器具は高価なので、明日もう一度探すよう努力してくれ。
・もし、見つからなかったら、警察に盗難届けを出す。

それに対する教師の反応は、

・言われなくても明日もう一度探すつもりだった。
・高価な器具を机の上に出しっぱなしにしていたあんたの娘にも非がある。

この二つ目の言い草が、非常に不愉快でした。
いじめが元で自殺した子に「いじめられるあんたもに非がある。」
空き巣に入られた被害者に「戸締りを用心していないあんたが悪い。」
と言うのと同じ理論です。

こちらが、警察への被害届を出す と言ったのが功を奏したのか、 翌日、担任教師から教頭へ報告を入れた上で、同じ階の生徒を総動員し、 捜索にあたったそうです。

結果、午後になり、午前中に調べたときには無かった場所から、無事、 矯正器具は見つかりました。

結局、犯人が、いたずらか何かで、娘の矯正器具を持っていったが、 大騒ぎになり、そっと見つかりやすいところへ戻した。という「おち」です。

教師はクラスの生徒に
「人のものを黙って持っていくのは悪いことです。」
と話し、そして、娘に、また言ったそうです。
「高価な自分の物はちゃんと、自分でしまって、管理しなくちゃだめよ。」
このふたつを、同じ重みでもって生徒に伝えたそうです。

完全に教師は物の考え方を間違っています。

自衛のための「躾」、「自分の物をちゃんと管理する」というのは、家で親が伝えれば良い 事です。

集団生活の中で、「泥棒してはいけない。」、「他人を傷つけてはいけない。」 ということこそ、教師が生徒に指導しなくてはならない重要なことだと思います。

トイレや、廊下など、公共の場所に物を置き忘れたのとは違い、学校の自分の机 の上というのは、自分のテリトリーであり、「泥棒」がいない限り、私物をしまう 必要はありません。

無事に矯正器具が見つかったその夜、私は、本当のことを娘に教えました。

「なぜ、自分のものをちゃんと仕舞って、自分で守らなきゃいけないかというと、 悪い人間がいるからだ。お前のクラスの中かどうかは分からないけど、お前の通っている 小学校には泥棒がいる。悪い人間がいるから、自分の物を取られないように、自分で 守る必要がある。」

奇麗事で「犯人探し」を行わない教師が指導している限り、「泥棒」は居なくならないし、 各々の子供は「自衛」することを覚えなくてはいけないってわけです。