第七回 携帯シリコンプレーヤ

最近、携帯シリコンプレーヤ(簡単に言うと携帯Mp3プレーヤの事。 といってもMp3だけじゃなく、OggとかMWAとか他の形式も再生できるので、持って回った 言い方をしてるだけ。)を入手した。
俺の買った奴は、ハードディスク20Gbyte搭載で、約5,000曲を突っ込んで持ち運べる。 CD何百枚分ものデータをタバコの箱くらいの大きさに突っ込んで持ち運べるので もの凄く便利。
音質の方は、まぁ、CD WalkmanやMD Walkmanに比べれば良くないけど、ステレオ イヤホンをそこそこ良い奴にして、Mp3ではなくOgg-Vorbis形式にエンコードすれば そこそこ聞ける。
加えて、録音機能があるので、BANDのスタジオ練習の録音もステレオマイクから でき、もの凄く楽。スタジオでその場でMp3で録音できるので、家に帰って USB接続すれば、外部ハードディスクに見えるプレーヤからPCにコピーするだけ。 (今までは、スタジオ据え置きのMDプレーヤでMDに録音し、家でMDプレーヤをPC に繋いで、落として、M3変換して、Webにアップしていた。)

凄く楽で、凄く便利なんだけど、たとえば、NetでMp3ミュージックを買ったりする のってどうなんだろう?と思う。
音楽って、音を楽しむのが本質なので、それはそれで「あり」なんだけど、 ちょっと俺的には味気ない。
俺にとって、プロミュージシャンのアルバムは、ジャケットの写真、パッケージ 込みでの楽しめる作品なので、「圧縮された音声ファイル」だけを安価に買う っていうのは性に合わない。
昔のLPジャケットは、StonesのSTICKY FINGERSみたいにジーパンのジッパーが 開け閉めできたり、Zeppelin IIIみたいに丸い部分がくるくる回せたりして 遊び心があって楽しかった。

結局、俺にとっての携帯シリコンプレーヤって、昔、LPを買って、Tapeに落として 外出時はWalkManで聞くっていうのと、同じ感覚なんだよな。