第三回 最近の音楽

今回の内容はただの「おじさん(俺)の”昔は良かったのぉ”」論かも。
最近の音楽シーンを眺めて(ってそんなに詳しいわけではないが)思うこと。 「つまらんなぁ。」
例えば、MTVを眺めててやたら多いHipHop系音楽。僕が英語を完璧に聞き取れれば、 そのリリックで楽しめるかも知れないけど、そうではないので、ただの 「音程のないヴォーカルとベースとキーボードだけの単調な音楽」がなぜヒットし ているのか理解できない。いや、英語圏の人たちがリリックに惹かれて「すげぇ!」と言っているのなら分かります。それが日本でうける理由が分からない。海外のHipHopを聞いている日本の若者はみんな英語が聞き取れるのか?それとも歌詞カードと首っ引きで歌詞を理解した上で聞いているのか?・・・新しいものの良さが分からない、 っていうのはおじさんの証拠ですかね。
それ以上に最悪なのは日本のHipHop系音楽。画面を見ていて、ただのクソ汚れにしか 見えない(失礼!)。アメリカのVIDEOを真似たような露出の多い女性をはべらせて、無精ひげのむさ苦しい男がずるずるのTシャツとだぼだぼのズボンで訳の分からない ことをぶつぶつ言っている音楽。また、そのVIDEOで踊っている露出の多い女性が 向こう本場のVIDEOに比べて貧相な事。・・・
例えば'70年代のロックバンドは格好良かった。ベルボトムのGパンに長髪でハードな 音楽を奏でる姿は本当に「しびれた(死語?)」。
HipHop系でなくても、J-Popってすごく「消費財」ですよね。はやりだけっっていう か。数年前あれほどはやった小室系の音楽を聞いている人は今、どのくらい居るんだろう?で、今はやっているJ-Popの曲も、3年後にはすっかり消えているだろうと 思わせます。中には「本物」も確かに居るのでしょうが。
ここまで書いて、最後に言い訳しておきます。そういう音楽に「存在価値がない」とかそういう音楽を聴いている人を「分かってない」とか言う気は全くありません。 俺が「つまらない。」と感じる音楽を聴いて感動し、例えば元気が出たり、いやな 事を忘れられたり、行動するための勇気になったりする人が居る限り、そういう 音楽も「立派な音楽」だと思います。「消費財」だとしても消費される意味があります。例えば、現代において「高尚」だと思われているクラシックも、昔は貴族の 娯楽以上のものではなかったりします。
「音楽」って文字通り「音」を「楽しむ」ものなので、「楽しむ」人が居る限り、 その音楽には存在価値があるのです。